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【解剖 政界キーマン】岸田文雄・自民党政調会長 リーダーシップ発揮の機会も…存在感をさらに薄めた「30万円給付」 (1/2ページ)

 「新型コロナウイルスに伴う緊急経済対策は、リーダーシップを発揮する絶好の機会だったのに…」

 自民党の岸田文雄政調会長が率いる宏池会(岸田派)の若手議員からでさえ、そんな声が聞かれた。

 「ポスト安倍」と言われながら、岸田氏は発信力が弱く、世論調査でも上位に食い込めない。しかし、安倍晋三首相は「後継の一番手」に考えているとされる。

 「退陣後も政権に影響力を保つためには、言うことを聞き入れる岸田氏がやりやすい。岸田氏も、安倍政権で外相や政調会長など、首相に反発することもなく、お膳立てに徹して後継を狙ってきた」(首相側近議員)

 安倍首相の総裁任期が残り2年を切った昨年あたりから、岸田氏本人は総裁選出馬を公言し始めた。安倍首相も昨年9月の党人事で、総裁への登竜門である幹事長に就けようと画策もした。

 ただ、岸田氏の政権構想は見えず、印象は薄い。そんな中で、新型コロナウイルス問題が起きた。ところが、ここでも動きは鈍かった。

 「岸田氏らが2月3日に官邸に出向いて対応を要望したが遅すぎる。党本部には、各議員を通じてすでに1月から中小企業の悲鳴が聞こえてきていた。与党でチームを作り、官邸が動かない分、どんどん先の対応策を出して官邸に乗り込むぐらいのことが、なぜできなかったのか」(冒頭の若手議員)

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