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特殊詐欺対策で警告シールを張る取り組み 開始1年で被害はゼロに 大阪・枚岡署

 うその電話で高齢者から金品をだまし取る特殊詐欺を防ごうと、大阪府警枚岡署(同府東大阪市)が、犯人への警告を込めたシールを管内の住宅に貼る取り組みを続けている。今月30日に開始1年となるシンプルな作戦だが、19日までに貼った家で被害はゼロ。久保敏署長は「効果が出ている。住民と一緒に特殊詐欺を撲滅したい」と話す。

 府警によると、枚岡署のような取り組みは大阪府警で初めて。全国的に後を絶たない特殊詐欺は枚岡署管内でも2018年に12件、総額2340万円の被害があり、対策が長年の課題だった。

 署は地元企業の協力を得てシールを製作。昨年5月30日から約1万2000枚を貼った。まだシールがない住宅では訪問者にキャッシュカードをだまし取られる被害が出ていることから、シール作戦を進めて将来的に管内の約5万世帯全てに貼り付けたい考えだ。

 「特殊詐欺防止のために貼らせてください」。今月15日、署員が黄色のシールを手に高齢者の家を一軒ずつ回っていた。3種類あり、玄関のインターホンのボタンに貼るのは「詐欺追放!」、郵便受け用は「特殊詐欺お断り!!」、屋内のインターホン受話器用は「詐欺注意!! だまされないで!!」と書かれている。

 金品を直接受け取る「受け子」役の犯人をけん制するほか、住人も詐欺に気付くようにするのが狙いだ。自宅で署員からシールの説明や防犯指導を受けた北口雅宣さん(70)は「いつ自分が狙われるか分からないので安心だ」と笑顔で話した。

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