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【高橋洋一 日本の解き方】不必要な感染広げるリスクもあり…全国民へのPCR検査はやはり不要 「超過死亡」も大きく出ていない (1/2ページ)

 新型コロナウイルスをめぐっては、本コラムでは3月初めの時点で、全国民を対象にやるべきではないと書いた。

 やみくもにPCR検査をしてもコストパフォーマンスが悪いと指摘したもので、現場の医師が必要だと判断した場合には検査を行うべきだし、その際のスピードや効率を上げるのはいうまでもない。

 ところが、相変わらずメディアでは、PCR検査を全国民に実施すべきとの主張が繰り返されている。

 一部の論者からも、感染拡大防止のために自粛要請が続くのであれば、経済的損失が大きいとして、PCR検査を拡大することで自粛要請を緩和できるという主張がある。

 先日、一部メディアで「PCR検査を倍にすれば、接触が5割減でも収束可能」とする数理モデルによる研究結果について報じられた。しかし、そのモデルの前提は、感染の初期段階であると明記されており、現在は既に新規感染者はピークアウトしていることから現実的とはいえないものだ。

 接触削減による効果は数理モデルの中で処理されるので、PCR検査が接触削減に代替しうるかどうかも、数理モデルの中で扱うのがいいだろう。この意味で、この論文に興味があったので原典を読んだが、現実離れしていて残念だった。

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