記事詳細

新型コロナのワクチン早期開発は可能か 米モデルナ社が血液中に感染を防ぐ抗体を確認も 識者「スピードより安全性を重視すべきだ」 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスのワクチン開発が国内外で加速している。米バイオテクノロジー企業のモデルナは、開発中のワクチンを投与した8人の血液中に感染を防ぐ抗体が作られたとし、7月にも大規模な臨床試験に移行すると明らかにした。ワクチンには高い安全性が求められるが、早期の開発は可能なのか。

 モデルナ社が発表したのは小規模で主に安全性を調べる第1相試験で、ウイルスの遺伝情報の一部を利用するRNAワクチンを投与量が異なる3グループ計45人に28日間隔で2回注射した。

 このうち詳しい分析が可能な初期の少量、中量グループの計8人で、いずれも2回投与の2週間後に、感染後に回復した人と同程度かより多くの抗体ができた。一方、投与量が最も多いグループの3人には発熱などの副作用がみられたという。

 同社は近く600人を対象に第2相試験を開始し、7月にもさらに大規模な第3相試験に入る。

 東邦大教授で日本感染症学会の舘田一博理事長は「ひとまず安全性が支持されたが、次に重要なのはワクチン投入後にどれほどの抗体が確認できるかということだ」と解説する。

 西武学園医学技術専門学校東京校校長で医学博士の中原英臣氏は「今回のような緊急事態には、過度に慎重になりすぎないスピード感も求められている」と見解を示す。

関連ニュース