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与正氏の警告に韓国、ビラ散布は「中止されるべき」と迎合 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジョン)党第1副部長が、韓国内の脱北者らによる北朝鮮非難ビラの散布に反発し、南北軍事合意の破棄を警告したことを受け、韓国政府は4日、「(南北)境界地域の国民らの生命・財産を脅かす行為は中止されるべきだ」とし、緊張を高める行為を防ぐ法律案を準備していることを明らかにした。

 北朝鮮の脅しに屈したとも受け止められかねず、韓国国内の反発が高まる可能性がある。韓国統一省報道官は、与正氏の警告へのコメントを避けた一方、ビラの大部分が国内で見つかっていると指摘し、環境汚染や地域住民の生活条件を悪化させていると脱北者らの行為を批判した。

 与正氏は談話で、南北経済協力事業の開城(ケソン)工業団地の完全撤去や共同連絡事務所の閉鎖の可能性も示唆した。与正氏名で談話が出されるのは3月以来、3回目。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権を揺さぶる狙いとみられる。