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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】トランプ米大統領、G7拡大の思惑は… ロシアの参加実現し中国を孤立させる狙いか (1/3ページ)

 ドナルド・トランプ米大統領は5月30日、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に、ロシアとインド、オーストラリア、韓国を加えたい意向を、大統領専用機(エアフォースワン)内で明らかにした。背景に、どんな思惑があるのか。

 トランプ政権は当初、6月下旬に米国でG7サミットを開く方針だった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、ドイツなど消極的な国に配慮して、9月以降への延期を決めた。同時に、G7に4カ国を招待する、と表明した。

 トランプ氏は5月29日の記者会見では、南シナ海情勢にも言及しながら、中国を異例に激しい言葉で批判した。大統領は「真の脅威は中国」と見定め、G7の拡大で、新たな「中国包囲網」を形成するつもりなのだ。

 すると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はさっそく、「招待を受ける」と表明した。あわよくば、正式メンバーへの仲間入りも狙っているのだろう。

 だが、文政権は「米国のミサイル防衛に加わらない」「日米韓を軍事同盟にしない」「高高度防衛ミサイル(THAAD)の追加配備に反対する」という、「3つの不(NO)」を中国に約束している。彼らの親中路線は明確だ。それで、中国包囲網に参加できるのか。

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