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【政界マル秘紳士録】菅義偉官房長官 「苦労人」ゆえ…ポスト安倍、自ら名乗りを上げることはない? 「首相と不協和音」は邪推 (1/2ページ)

 新聞やテレビ、週刊誌などの多くのメディアが、安倍晋三首相と菅義偉官房長官の間に、不協和音、すき間風が吹いているがごとく報道している。だが、それは「木を見て森を見ず」の見方であろう。

 確かに、新型コロナウイルスへの対応で、菅氏は安倍首相と距離を置いているように見えないこともない。しかし、第2次安倍政権発足以降、「安倍首相の女房役」「内閣の大番頭」として、安倍首相と苦楽をともにしてきた菅氏である。2人が仲たがいすることは考えにくい。

 在職最長記録を持つ首相と官房長官であり、固い絆の同志である。菅氏が官房長官でなければ安倍長期政権はなかっただろうし、安倍首相でなければ、菅氏が官房長官として力を発揮することはできなかった。何だかんだ言っても、2人は補い合う関係であり、それを誰よりも熟知している。

 そうした菅氏の最大の関心は、任期まで1年余となった安倍政権の「有終の美」をどう演出するかだろう。

 「安倍首相が4選をしない」となれば、「ポスト安倍」に向かって政局が動き出すのは自明の理で、そこに今回の新型コロナ禍である。政権内のタガが緩んで足並みの乱れが生ずるのは予想されたことだし、世論調査の支持率が下がるのも想定の範囲内のことだろう。

 そうしたなか、どのように混乱なく退陣を果たすのか。菅氏としては、さながら、しんがり軍の軍師のような心持ちではないだろうか。

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