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【政界マル秘紳士録】岸田文雄・自民党政調会長 保守の神髄「中庸」政治家 他人を論破するより話をじっくり聞き決断するタイプ (1/2ページ)

 安倍晋三首相が次を託したい意中の人とされ、「ポスト安倍」の最有力候補と目されているのが、自民党の岸田文雄政調会長である。だが、世論調査では下位に低迷し、「待望論」が湧き上がってこない。

 その理由としてあげられるのは、「話が面白くない」といった岸田氏のイメージだ。確かに、岸田氏は一語一語、言葉を模索するように話し、演説も盛り上がりに欠ける。

 ただ、「それは外相としての経験によるものだ」という解説がある。強者揃いの各国外相を相手に、わが国の国益や安全を実現していくためには配慮や気配りが欠かせない。そのため、「こう言ったら、この国はどう受け取るか。あの国はどう思うか」と自問自答しながら話すようになったというのだ。

 岸田氏は、安倍首相と当選同期だ。若手議員の登竜門とされる党青年局長、議運議事進行係を経験している。さらに、党経理局長を通算3期。自民党の歴史で5指に入るほど長期間務めたが、地味な印象は否めない。

 2012年、古賀誠元幹事長の後をうけて宏池会の会長に就任して注目されるようになった。野党時代は国会対策委員長として民主党政権と対峙(たいじ)した。その手堅い手腕が評価され、与党復帰後、外相に抜擢(ばってき)された。連続4年8カ月(戦後最長)、安倍首相の「地球儀俯瞰外交」を支えた。

 安倍首相3選の際には「派閥領袖(りょうしゅう)の使命として出馬すべし」との声が上がったが、最終的に政調会長に就任して安倍政権を支える道を選択した。当時、「飛べない男」と揶揄(やゆ)されたが、この2年余り、政調会長として着実に地力をつけてきたことを考えると、案外、賢明な選択だったのかもしれない。

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