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「奄美大島周辺の潜水艦は中国」河野防衛相、異例の“名指し”の真意 中国牽制、「ポスト安倍」で存在感 (1/2ページ)

 「総合的に勘案して中国のものと推定している」

 河野太郎防衛相は23日の記者会見で、18日から20日にかけて鹿児島県・奄美大島周辺の接続水域内を潜航した潜水艦について、こう言い切った。国籍の公表自体が異例だが、南西諸島などで軍事的脅威を高める中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 防衛省によると、接続水域内を航行したのは潜水艦1隻で、領海への侵入はなかった。ただ、奄美大島と横当島の間の狭い海域を航行しており、領海に迫る特異な行動として分析を続けている。

 河野氏は「尖閣諸島(沖縄県)をはじめ最近の情勢に鑑みて、国籍を公表すべきだと判断した」と説明した。

 今回の公表について、国防ジャーナリストの小笠原理恵氏は「潜水艦が領海内を潜行するのは違法だが、今回は(違法ではない)接続水域だ。これ以上、中国に行為をエスカレートさせないために、クギを刺したのだろう。加えて、日本人に『中国の危険性』を示す狙いがあったのではないか」と分析する。

 確かに、鹿児島県の薩南諸島と沖縄県の琉球諸島を含む南西諸島では、中国の軍事的脅威が高まっている。

 特に、沖縄県・尖閣諸島周辺では23日、中国海警局の船4隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。71日連続で2012年9月の尖閣諸島国有化以降で、最長の連続日数を更新した。

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