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コロナ苦境で配給停止…「金正恩エリート」に餓死の恐怖 (1/2ページ)

 北朝鮮当局は、首都・平壌の市民に対する食糧配給が今年3月を最後に止まってしまったことを重く見て、様々な対策に乗り出している。最も優遇されている平壌市民ですらこの有様ということは、地方の状況は推して知るべしだろう。

 (参考記事:金正恩が焦る平壌の食糧難…解決策は「市民追放」

 一般住民のみならず、平壌市党(朝鮮労働党平壌市委員会)、市内にある政府機関に勤める幹部に対する食糧配給も、3ヶ月前から途絶えていると、米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

 平壌の情報筋によると、別の情報筋は、平壌の一般市民に対する配給は1年前から減り始め、今年2月から完全にストップしたが、3月からは金正恩体制のエリート層である朝鮮労働党や行政機関、軍の幹部に対する配給も止まってしまった。

 幹部の家族の中には、生活苦の打開のため、市場に行って商売する者も増えている。それも、幹部である夫の権力をカサに着て、一般の商人を追い出して店を出すというあくどい手法で、恨みを買っている。なりふり構わぬやり方には、それなりの事情があるようだ。

 「今の苦境が続けば、一般市民はもちろんのこと、幹部の家族ですら栄養失調になったり、餓死したりする人が出かねない」(情報筋)

 1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の際、庶民は盗みや売春など、生き伸びるための手段を選ばなかった。今や金正恩体制のエリートたちまでが、似たような境遇に追いやられているのかもしれない。

 (参考記事:美女2人は「ある物」を盗み公開処刑でズタズタにされた

デイリーNKジャパン

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