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トランプ氏のめいが告発本 大統領の「替え玉受験」など暴露

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領のめいで臨床心理士のメアリー・トランプ氏が、大統領の生い立ちや人格について非難する著書を14日に出版した。親族が大統領を告発する著書を出すのは初めて。大統領をめぐっては、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が先月下旬、政権の外交政策の内幕を描いた著書を出したばかり。11月の大統領選が数カ月後に迫る中での相次ぐ「暴露本」の出版は、再選を目指す大統領への打撃となる可能性がある。

 メアリー氏は著書で、大統領が高校時代、本人のGPA(成績平均点)では大学に入れない恐れがあったため、成績優秀な友人に金銭を支払い、大学進学適性試験(SAT)を「替え玉」で受けてもらったと主張している。

 大統領は名門として知られるペンシルベニア大ウォートン校に進学した。

 メアリー氏はこうした行動について、大統領は利己的な「ソシオパス(反社会的人間)」の父親、フレッド・シニア氏から少年期に精神的な虐待を受け、これが人格に重大な影響を与えたと分析。父子に共通する性格として「自分の目的のために他人を非情に利用し、異議を唱えるのを認めない」と指摘した。

 また、大統領の兄でメアリー氏の父、フレッド・ジュニア氏が入院し、42歳で死去した際、大統領は映画を見に行ったとしている。

 メアリー氏によれば、フレッド・ジュニア氏は父親や大統領との関係がうまくいかず、アルコール依存症に陥っていた。

 また、大統領の姉で元連邦裁判所判事のマリアン・トランプ・バリー氏がメアリー氏と2015年に食事をした際、翌年の大統領選への出馬を表明していた大統領について、バリー氏が「彼はピエロよ。当選するわけがない」と話していたと記している。

 メアリー氏はまた、大統領が所有する企業「トランプ・オーガニゼーション」が不正な税務対策を行っていたとする米紙ニューヨーク・タイムズの調査報道に関し、自身が情報源として協力したと明らかにした。 (産経新聞)