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【菊池雅之 最新国防ファイル】西日本豪雨を避け、ようやく木更津駐屯地に到着 陸自「オスプレイ1号機」 (1/2ページ)

 7月10日午後4時過ぎ、陸上自衛隊の木更津駐屯地(千葉県木更津市)南側から輸送機「V-22オスプレイ」1機がやってきた。直前まで雨が降っていたが、機体が降下を開始するころには太陽の光が差しこんできた。

 このオスプレイは、米国で生産され、現地で陸自パイロットや整備員の教育に使われていた。そのうちの2機が、民間運搬船に乗せられ、5月8日に米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)に到着した。

 陸揚げされると、そのまま格納庫へと運ばれた。初のオスプレイ部隊となる「輸送航空隊」は、3月26日に木更津駐屯地に新編されており、いつでも受け入れ態勢は準備万端整っていた。

 しかし、防衛省側は「6月下旬か7月には木更津駐屯地へと運ばれ、陸自の運用を開始する」と発表したきり、具体的日時を示さなかった。

 搬入以降、オスプレイはしばらく姿を見せなかったが、7月3日、突如として飛行試験を実施した。十数分という短い時間だったが、初めて日本の空を飛んだ。

 その日、河野太郎防衛相は省内での記者会見で、「6日に1機目、10日に2機目が木更津駐屯地へやってくる」と話した。

 不幸にもこのころ、西日本を激しい豪雨が襲った。後に「令和2年7月豪雨」と命名される大災害となった。岩国基地から木更津駐屯地までのフライトは製造元に所属する民間人の手で行われる。無理をさせることはできない。

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