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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】尖閣侵入の中国公船「沈めてしまえ!」の罠 現場は国際法を熟知してギリギリの対応 (1/2ページ)

 沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に、中国公船が侵入を続けています。このままでは、22日で「連続100日」になります。この間、領海にも頻繁に侵入し、今月初めには尖閣国有化以降最長となる39時間23分にわたって領海侵犯を続けました。

 こうしたニュースを目にすると、「なぜ追い払えないのか!?」「沈めてしまえ!」という勇ましい論が出てきますが、敵もさるもの。こうした強硬論は、日本の国際法違反を誘う罠のようなものです。海上保安庁の関係者に話を聞くと、現場は国際法を熟知したうえでギリギリの対応をしているようです。

 まず、「無害通航権」というものが国連海洋法条約で担保されています。中国公船であろうとも、領海やその外の接続水域にいるというだけで排除することはできません。ただし、通過するだけなら無害ですが、そこに居座り続けるとなると、もはや無害ではありません。沿岸国(日本)は取り締まることができます。

 ですが、これは相手が漁船のような私船の場合。軍艦の場合、退去を求めることができますが(同条約30条)、それ以外の取り締まりは免除されます(同32条)。政府公船に関しても軍艦に準ずるという学説が有力で、海上で海保ができることは退去の要求などに限られます。

 漁船に対して行うような、放水や立ち入り検査はできない中で、領海に入ってくれば退去を要求し、その前段階で接続水域では領海に入らないように針路を規制するなどの対応をしているのです。

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