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岩手県で初のコロナ感染者、「ようやく出た」が県民の本音? (2/3ページ)

 実際、県内では、人々の心理的プレッシャーが大きくなっていたようだ。ある都内在住の男性は、岩手県へ帰省の相談をしたところ、「もし岩手感染者第1号になったら、ニュースだけでは済まない」という父親とのLINEのやり取りをTwitterに投稿し、話題になった。こう返信した父親の気持ちもよく分かる。

 そうした人々の心理を懸念して、達増知事は5月に「感染者第1号になっても県はその人を責めません」と発信していた。だが、県内では「県外ナンバーの車お断り」という張り紙をした飲食店があったり、ある病院では県外からの妊婦さんの受け入れが問題になったりしており、コロナによる「村八分」状態が生まれ、独特の緊張感が漂っていた。今回初の感染者が判明したことで、SNSや掲示板などでは、早速一部ユーザによる誹謗中傷も見られた。

 そんな中で、7月22日に始まった「Go To トラベルキャンペーン」。岩手ではないが、私自身、帰省したいと実家に相談したら、妹に「近所のウィークリーマンションで1週間隔離した後なら帰ってきていいよ」と言われて唖然とした。東京や大阪など人の流入が激しい都市部では県を跨いで通勤している人も多く、それが日常ということもあるが、感染者数の少ない地方では、コロナに対する人々の受け取り方は全く違うと実感した。

NEWSポストセブン

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