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【高橋洋一 日本の解き方】日本国債は本当に危ないのか? 海外格付け会社が見通し引き下げも、CDSレートでは破綻確率「1%以下」 (2/2ページ)

 格付け会社の格付けがあてにならないのは、リーマン・ショック前にはほとんど「適格証券」と格付けされていたものが、ショック後に軒並み「投資不適格」になったことでも一般に知られるようになった。

 では、本物の市場関係者は、どのように証券の信用度の評価をするかというと、市場で取引されているクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)レートだ。財務分析もまともにしない格付け会社の格付けより、市場で取引されたレートのほうが信頼度が高い。

 現時点における各国国債のCDSレートは、先進国では0・1~0・2%程度だ。当然、日本もその中に入っている。大学院レベルのファイナンス論を学べば、この程度のレートであれば、5年以内の破綻確率は0・5~1%程度と計算できる。

 なお、筆者の研究によれば、各国国債のCDSレートは、各国の統合政府ベースのバランスシート(貸借対照表)からの資産を控除した純債務と、国内総生産(GDP)との比率と安定的な関係がある。つまり、純債務対GDPが少ないほど、CDSレートが低くなるというものだ。これは標準的なファイナンス理論とも整合的である。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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