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【菊池雅之 最新国防ファイル】変わりゆく偵察隊 「威力偵察」だけでなく「戦闘」にも期待 (1/2ページ)

 陸上自衛隊には、トータル15個の師団・旅団が存在する。作戦を遂行する基本単位として、普通科や機甲科、特科など、戦闘に必要な部隊に加え、後方支援を担当する部隊なども満遍なく配置され、師団・旅団を構成している。

 その中に「偵察隊」がある。文字通り、偵察を実施する部隊だ。隠密裏に敵を探り、手に入れた情報をもとに、指揮官が作戦を立てる。こうしたことから、偵察部隊はしばしば「目」に例えられる。偵察部隊がいなければ、「頭脳」である司令部は、攻撃や防御のために「手」「足」を動かすことができないからだ。

 偵察隊は、隊本部のほか、数個の偵察小隊と1個電子偵察隊で構成されている。

 偵察小隊は、偵察用オートバイや軽装甲機動車といった小型装甲車、そして25ミリ機関砲を備えた砲塔を持つ87式偵察警戒車といった戦闘車両を運用する。

 これら装備を使い、敵の懐深く潜入し、情報収集を行う。87式偵察警戒車については、あえて敵へと攻撃を仕掛け、反撃してきた火力から敵の戦力を探る「威力偵察」に用いられる。

 電子偵察小隊は、レーダーやセンサーを使った情報収集を行う。例えば、洋上を行く艦艇の監視を行い、日本に着上陸してくる敵がいないかじっと静かに「監視」する任務を行う。

 全国にある偵察隊の中で、赴きの異なる部隊が、第7偵察隊(北海道千歳市)だ。この部隊には、90式戦車が配備されている。戦車を有する偵察隊は日本でもここだけだ。冷戦時代より、北海道に上陸してくるロシア軍の陸上戦力が、戦車を中心としていることを受け、威力偵察を行うには、こちらも戦車が必要であると判断されたからだ。

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