記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】李登輝元総統の大きな功績 称賛が中国政府を刺激しても日本は台湾と価値観共有を (1/2ページ)

 台湾の李登輝元総統が97歳で死去した。

 菅義偉官房長官は記者会見で、「日台間の友好増進に多大なる貢献を果たされ、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的価値が台湾に定着していく上で極めて大きな役割と貢献を果たされた」として哀悼の意を表明した。

 安倍晋三首相も「普遍的な価値」と同じ表現で、李元総統の日台関係への貢献を強調した。もちろん、この「普遍的な価値」に相いれない中国の存在を間接的に牽制(けんせい)したものだ。

 米国のポンペオ国務長官も、李氏について「民主的に選ばれた最初の総統として、何十年間にもわたった(台湾の)権威主義体制を終わらせるのに貢献し、経済的繁栄と開放性、法の支配に向けた新たな時代を切り開いた」とし、「政治的・経済的価値観を共有する台湾との絆をさらに強めていきたい」と強調した。上院の台湾議連で共同議長を務める共和党のインホフ、民主党のメネンデス両議員は連名で台湾支持の声明を出した。

 こうした米国の動きに中国はすぐ反応した。「中国の国家統一をいかなる勢力もさえぎれない。関係国に『一つの中国』原則を堅持し、台湾独立勢力に誤ったサインを送らないように求める」と不快感を示した。あくまで、台湾は、中国を「不可分の一部」との主張だ。

関連ニュース