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【ポスト安倍の条件】民主、共和両党の米大統領と良好な関係を築いた安倍首相 世界に責任を果たすうえで…首相の交代は賢明なのか? (1/2ページ)

 「ポスト安倍」を論じるには、歴代総理の中で、再登板以降の安倍晋三首相が、どんな意味で「希有(けう)な価値」があったかを確認することが前提となるべきだ。

 第1に、世界外交で日本の首相がメインプレーヤーとして広く認められたのは、安倍首相が初めてである。中曽根康弘元首相の場合も、ロナルド・レーガン米大統領(当時)と欧州首脳の橋渡し役(脇役)だったと思う。

 安倍首相は、バラク・オバマ前大統領と、ドナルド・トランプ大統領という、米国の民主、共和両党の大統領と良好な関係を築いた。日本の首相が、民主党の大統領と緊密だったことは初めてに近い。

 第2に、6回の国政選挙で奇跡的に大勝した。経済も長期に渡って好況が続き、特に学生の就職状況の好転に見られるように、世代間格差の縮小に向かって、それなりの成果を上げた。平成以降の政権では最高の出来だ。モリカケなどの“不祥事”も些事ばかりで、野党の追及も中身でなく、資料を官僚が隠したとかいうことに留まる。

 新型コロナウイルス対策は、拙著『日本人がコロナ戦争の勝者となる条件』(ワニブックス)で詳しく論じたが、不確定要素が多く、過去の医療行政の貧困を引きずりつつも、経済とのバランスでも極端に走らずに落ち着いた対応で上々の結果を出している。最近ではお盆の帰省を一律否定しなかったなど、隠れたヒットだと思う。

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