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不可解な「解任劇」の真相は…金与正氏の身辺で進む異変 (1/2ページ)

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は9日、新型コロナウイルスが流入した疑いがあるとして封鎖された開城(ケソン)市に対して金正恩党委員長が「特別支援物資」を送り、白米などを積んだ列車が7日午後、開城駅に到着したと伝えた。

 この際、現地では「最高指導者金正恩党委員長が開城市民に施した配慮を伝達する集い」が行われたのだが、ここで演説を行ったのは党中央委員会の李萬建(リ・マンゴン)第1副部長(党政治局委員)だった。

 李萬建氏は今年2月29日の党政治局拡大会議で党副委員長のポストから解任されている。

 同氏はそれまで、北朝鮮の人事と政務を一手に掌握する党組織指導部長を兼務していたのだが、今回の開城に関する報道で、部長から第1副部長に降格されていたことが明らかになった。とはいえ、党第1副部長としては異例にも党政治局委員の資格を維持していることも明らかになった。李萬建氏が、今なお金正恩党委員長から信頼を寄せられている証と言える。

 ではなぜ、党副委員長や組織指導部長から解任されたのか。解任を伝えた朝鮮中央通信の報道は、「党中央委員会の幹部と党幹部養成機関の活動家の中で発露した非党的行為と権勢、特権、官僚主義、不正腐敗行為が集中的に批判され、その厳重さと悪結果が辛辣(しんらつ)に分析された」としており、李氏は同時に党副委員長から解任された朴太徳(パク・テドク)氏とともに、問題の責めを負わされた形となっている。

 しかし北朝鮮の幹部で、官僚主義や不正腐敗に染まっていない人物はほとんどおらず、これだけが解任理由だとは思えない。

デイリーNKジャパン

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