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「今は中国と話したくない」トランプ大統領、貿易協議延期を指示 

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領は18日、米中貿易協定の進捗(しんちょく)を点検するため15日に予定していた中国との閣僚会議を「延期した」と述べ、みずから延期を指示したことを明らかにした。「中国が米国や世界にしたことを考えると今は話し合う気にならない」と強調。新型コロナウイルスの流行防止を怠ったとして中国の対応に怒りをにじませた。

 米中は2月発効の「第1段階」貿易協定について、半年後の今月中旬に閣僚会合を開く計画だった。米メディアは15日の会議が延期されたと伝えていた。

 トランプ氏はこれまで中国の初動の遅れが米国で新型コロナ感染拡大を招いたと指摘。「中国ウイルス」と繰り返し述べて非難してきた。この日は遊説先のアリゾナ州で「中国は(感染拡大を)食い止めるべきだった」と改めて述べた。

 第1段階協定は、中国が米国産の農産物やエネルギーの輸入を大幅に拡大する内容。トランプ氏にとっては、11月の大統領選に向けて接戦州の農家の支持に結びつけたい思惑もあった。

 トランプ氏は、民主党のバイデン前副大統領が大統領に当選すれば「中国は米国を乗っ取りかねない」と語り、厳しい対中政策を指揮できるのは自分だとの考えを強調した。

 閣僚会議は米側から米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン財務長官、中国側は劉鶴副首相が出席し、テレビ会談形式で実施される予定だった。 (産経新聞)