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豪雨深刻…中国「三峡ダム」決壊秒読み? 習主席が初視察 流水量は過去最高「毎秒7万5千立方メートル」

 三峡ダムは大丈夫なのか-。中国四川省など長江上流域の各地で大雨が続き、中流の湖北省にある世界最大級の「三峡ダム」に流れ込む水量が20日朝、過去最大規模の毎秒7万5000立方メートルに達した。中国の歴代王朝の末期には、大洪水が発生して、疫病が蔓延(まんえん)し、多くの死者が出ている。習近平国家主席と李克強首相は今週、豪雨災害の被災地を視察したが、危機感を募らせているのか。

 中国では6月以降、長江流域を中心に豪雨による洪水が相次いでおり、被災者は5000万人を超えているという。四川省に隣接する重慶市でも19~20日、市街地で冠水が起きた。

 こうしたなか、三峡ダムが注目されている。中国水利省によると、流れ込む水量は、19日の毎秒7万2000立方メートルから、1日で同3000立方メートルも増えた。琵琶湖の約1・7倍という面積の同ダムの決壊を懸念する声もある。放水量を増やしており、下流域に影響が出る恐れがある。

 一方、ダム上流の重慶市は一部地域で19日から冠水が続いた。運行中のバスが浸水し、乗客が座席の上に立って避難する騒ぎもあった。

 中国メディアによると、習主席は18~19日に安徽省の被災地を視察。救助活動中に亡くなった消防隊員らの遺族や被災者を慰問した。今回の災害で習氏の視察が伝えられたのは初。20日には同省で軍幹部を集めた会議に出席し、復興支援の徹底を指示した。

 また、中国政府によると、李首相は20日、重慶市郊外を訪れ、被害を受けた農地や家屋を視察した。村民約8000人全員が被災、人の背の高さほど屋内浸水したという。

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