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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】米大統領選、バイデン氏から聞こえるのは悪口ばかり? 民主党は分裂状態「トランプ氏と決定的な差」 (1/2ページ)

 米大統領選(11月3日投開票)において、現地の主要メディアをはじめ、日本のメディアもアンタッチャブルなのが「民主党の分裂」だ。

 CNNが16日に発表した世論調査では、民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)に投票すると答えた人が50%で、共和党のドナルド・トランプ大統領(74)に投票すると答えた人が46%だった。これは6月の前回調査より10ポイントも差を縮めている。米国民は明らかに「民主党の綻(ほころ)び」に気付き始めている。

 民主党の全国大会は17~20日の日程で、共和党より一足早く始まった。演説を聞いていて分かったことは、トランプ氏を超える政策が何一つなかったということだ。新型コロナウイルス対策について、バイデン氏は「科学者の見解を踏まえたうえで経済活動を再開させる」と語ったが、それはトランプ氏が現在行っている。

 多くの時間が割かれたのは、トランプ氏への人格批判だ。将来的な政策の具体性はほとんどなく、「トランプ降ろし」に徹底しており、聞こえてくるのは悪口ばかりだった。ここにこそ民主党分裂の理由がある。

 「グリーンニューディール」や「国民皆保険」は、バーニー・サンダース上院議員(78)などの極左議員が掲げる超増税政策だが、民主党で現実を知る議員たちは、実現可能性が非常に低いことを分かっている。党内で議論に溝がある政策は、党大会で発表できないのだ。

 サンダース氏は、バイデン氏が当選すれば、彼を「説得する」とメディアの取材に答えている。この発言は、民主党員がバイデン氏をリーダーとして認めておらず、心から支持していないということだ。

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