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【高橋洋一 日本の解き方】愛知県・大村秀章知事リコール活動の本質 争点ずらしをするメディア…公金の存在を指摘されるとまずい人たち? (1/2ページ)

 愛知県の大村秀章知事のリコールに向けた署名活動が始まった。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の展示問題の本質はどこにあるのか。表現の自由と公金の使い道について、どう考えればいいのか。

 猛暑の中、高須クリニックの高須克弥院長が精力的に活動している。高須氏は「全身がん」を公表しているが、命を削ってまでの行動だ。その趣旨は、大村知事の公金支出の是非であり、これまでまったくぶれていない。

 マスコミは、高須氏のリコール署名活動をほとんど報じていない。このため、こうした活動があることさえ知らない愛知県民も少なくないようだ。

 筆者も昨年愛知県内で講演したとき、あいちトリエンナーレにおいて、昭和天皇の肖像が燃やされる映像作品があるとして動画を見せたが、その事実さえ、ほとんどの人が知らなかったのには驚いたものだ。

 たまに高須氏の活動が報じられても、昭和天皇の肖像の映像作品に言及しないばかりか、公金支出は当然の前提として、表現の自由の観点からどうかというものばかりだ。

 8月23日の毎日新聞で「愛知知事リコールは『愛国』か 民族派からも疑問の声 トリエンナーレ補助金」と報じられたが、典型的な争点ずらしだ。公金の使途として適正かという議論ではなく、高須氏の行動の理由について、イベントが「反日」「日本人の心を踏みにじった」ためだと誤解している。

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