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【菊池雅之 最新国防ファイル】「対中国」へ離島侵攻対処! 北部方面隊実動演習 (1/2ページ)

 2020年8月24日から9月10日にかけ、北海道全域において、「北演」こと、北部方面隊実動演習が行われている。テーマは「離島侵攻対処」となっており、敵がわが国の領土内にある島々を攻撃してくる前に防御態勢を構築し、殲滅(せんめつ)するというのがシナリオだ。

 北部方面隊の各部隊に加え、東北方面隊などの他方面隊、さらに海上自衛隊や航空自衛隊とも連携し、北海道最大規模で繰り広げられる演習となっている。参加人員は約1万7000人とケタ違いのスケールだ。

 北海道で行われる演習はこれまで、冷戦時代の流れを残しており、今も脅威が減じることないロシアを意識し、北海道への着上陸侵攻を阻止する内容で行われてきた。

 しかし、今回は初めて日本の島嶼(とうしょ)部を防衛する内容となっている。「対中国」ともとれるこのような大規模演習を北部方面隊が実施することは非常に珍しい。

 日本南西地域のように、島々が点在している状況を演出するため、道内にある数カ所の演習場を島と想定した。

 例えば、稚内にほど近い鬼志別(おにしべつ)演習場であれば、そこは「鬼志別島」となっている。演習場外に見える街も山並みも、今回の演習期間中は海となっている。この島に敵が近づかないように、陸上から敵艦艇を攻撃できる88式地対艦誘導弾が展開した。

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