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裏社会ジャーニー(14)~プチぼったくりに見る闇~国内チェーン店でも「不意打ち食らう」危険性 (2/2ページ)

 Mくんが代表して店員に詰め寄る。ここからすったもんだあって店員が注文していない品物を付け足したと、ぼったくりを認めた。

 そして決着がつかないとみたMくんは警察を呼んだのである。

 そこで話し合いがもたれて店員が再びぼったくりを否定。ところがこれまでのやりとりを録音していたMくんの機転で店員は諦めたように警察の前で再び認めることになった。

 普通であればこれで終わりなのだが、Mくんたちはイベントで「なぜぼったくりをしたのか」を語ってくれるのであれば不問にするという条件をつきつけて店員はこれを承諾したのだった。

 こうしてぼったくり事件の一週間後に急遽開催されたイベントで、なぜぼったくりをしたのかを店員に問いかけたところ、

「ノルマがあります。最低限の売上をクリアしないといけないんです」とのこと。

 そして、私たちを狙ったのはテンションが高いから泥酔しているのだと思ったという。実際にはイベント後のハイテンションだっただけなのだが。

 調べてみたところ、この店は、大きなチェーン店で運営会社の規模はかなりおおきなところ。

 そういうところが課しているノルマがいかにきついのかを垣間見た。

 正直、そんなに大した額ではない。でも、払う必要のない金を払いたくないのは当然のこと。

 日々の激務にノルマがあることで同情はするが、我々を巻き込んだことは許すことはできなかった。

 このように不意にぶつかってくる事故のようなプチぼったくりを避ける手段は注意深く伝票を確認するしかない。誰にでも起こり得る話なのだ。

【実体験】注意喚起しておきながら、ぼったくられてしまいました!

 ■丸山ゴンザレス(まるやま・ごんざれす) 自称「考古学者崩れ」のジャーナリスト。海外の危険地帯から裏社会まで体当たり取材を繰り返す。『世界の危険思想 悪い奴らの頭の中』(光文社新書)『世界の混沌を歩く ダークツーリスト』(講談社)など著書多数。

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