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【永田町・霞が関インサイド】菅首相の“巧妙人事” 武田総務相=麻生副総理への牽制、田村厚労相=石破派の自壊を企図 (2/2ページ)

 麻生氏が、二階氏とソリが合わないだけではなく、菅氏にもわだかまりを持っていることも周知の事実である。いわば、麻生氏への牽制(けんせい)なのだ。

 そもそも、組閣の焦点とされた官房長官人事で、加藤氏(竹下派)を起用したことが絶妙な人事である。

 2018年の総裁選で、竹下派は領袖(りょうしゅう)の竹下亘元総務会長と、いまなお隠然たる影響力を持つ青木幹雄元官房長官は、安倍晋三前首相に挑んだ石破茂元幹事長を支持した。しかし、茂木敏充外相主導で加藤氏を含め同派衆院議員の過半が安倍氏を支持した。

 竹下派もまた、分裂の危機に直面したのだ。

 こうした経緯を踏まえた菅氏は、加藤氏の祖父、室崎勝造元島根県議会議長と親しかった青木氏の存在を念頭に置き、加藤官房長官を選択したのである。かつて所属した竹下派(当時の橋本派)対策でもあるのだ。

 次は、総裁選出の両院議員総会で石破氏の介添え役だった田村憲久厚労相(石破派)である。党内きっての厚労政策通の同氏を起用することで、石破派の自壊を企図しているのだ。 (ジャーナリスト・歳川隆雄)

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