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【高橋洋一 日本の解き方】菅首相の改革路線は小泉政権型? 本格的な規制改革で共通点も…実務問題対処型に大きな違い (2/2ページ)

 実際、加計問題以降、政府の国家戦略特区や規制改革推進会議は、実質的にほとんど動いていない。こうした経緯を踏まえて、菅政権が、本格的な規制改革をやろうとしているのは、正鵠(せいこく)を得ている。

 小泉政権では、一点豪華主義というか、郵政民営化が大きな目玉だった。郵政民営化法案が参院で否決されると、筋違いだが民意を確かめたいと衆院解散するなど、その決意は尋常でなかった。

 菅政権では、今のところ、目玉は分からない。生活者目線から見て不条理なものはすべて直すつもりなのではないか。

 小泉政権では、司令塔の竹中平蔵氏のイメージもあり、新自由主義路線といわれていた。しかし、菅政権ではそうした思想信条もなく、省庁縦割りによる不合理など具体的な実務問題に対処するだけなので、この点は小泉政権とは大きく異なるだろう。

 菅首相も、「自助」という、古今東西で常識的な概念を持ちだすが、新自由主義思想はなく、あくまで実務問題対処型だ。レッテル張りするくらいなら具体的な解決案を示せというタイプなのだ。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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