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【高橋洋一 日本の解き方】「デジタル庁」は成功するのか? 国会でも給付金でも時代錯誤、まず手書きをやめることから (1/2ページ)

 菅義偉首相は、「デジタル庁」の創設を掲げている。

 これまで行政デジタル化が進んでこなかったのは、省庁幹部が、非デジタルに慣れすぎ、デジタル化の必要性を理解できなかったからだろう。

 これについては、筆者には苦い思い出がある。実は、筆者は学生時代にノートをとるという習慣がなかったために、1980年に大蔵省(現財務省)に入省直後、とても難儀した。下っ端役人の常として、会議のメモの作成という仕事があるが、筆者はできなかったのだ。

 しかし、幸運なことにすぐワープロが導入された。筆者はメモが手書きできない代わりに、ワープロで文字入力するのは速かった。そのうち、90年代に筆者は手のひらに乗る小型のパソコン(PC)を購入し、それをワープロ代わりに使うようになった。このおかげで、筆者が書いたものは、ほぼ30年前からデジタル化されている。

 当時から所持品は手のひらPCだけで、今でも手のひらPCが格段にパワーアップされたスマートフォンに変わっただけで、このスタイルは変わらない。今や、筆者の過去の著作物や調べたデータは、ほとんど検索・利用可能なので、どこでも、評論を書ける状況だ。このデジタル化によって、筆者が受けているメリットは大きく、生産性の向上に貢献している。

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