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【永田町・霞が関インサイド】米大統領選、第1回討論会で大きな痛手を負ったトランプ氏だが…新型コロナから復活すれば大逆転あり得る (1/2ページ)

 「ドナルド・トランプ大統領にとって大きな痛手となる討論会だった」-。

 9月29日夜(日本時間30日午前)、11月3日投開票の米大統領選までカウントダウンに入ったなか行われた第1回テレビ討論会について、国際協力銀行(JBIC)ワシントン事務所の田中勇人氏(=財務省から出向)のコメントである。

 「トランプ氏のパフォーマンスは事前の期待を大きく下回り、ジョー・バイデン前副大統領は期待より多少良かった」とする同氏の分析は次のようなものである。

 トランプ氏が必要とする票について、(1)自らの支持基盤の繋ぎ留めはやり過ぎなほど十分やった(2)前回、ヒラリー・クリントン元国務長官に投票した人の一部切り崩し(=無党派層を獲得)は失敗(3)前回、トランプ氏に投票した人の取りこぼし抑制(=白人女性票の繋ぎ留め)は失敗(4)前回、ヒラリー氏に失望して棄権した人に今回も投票させない(=バーニー・サンダース上院議員支持層の急進左派をバイデン氏から離反させる)は一定程度成功-というのである。

 米憲政史上、前代未聞の共和、民主党大統領候補によるテレビ討論会であったことだけは間違いない。

 トランプ氏はあらゆる手段を使ってバイデン氏を貶めようとする作戦で臨み、バイデン氏も有権者に向けてテレビカメラに直接話すことでトランプ氏の暴言を無視しようとしたが、結局は誘惑に抗(あらが)えず度々大統領を侮辱した。

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