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【高橋洋一 日本の解き方】「アジア版NATO」の実現度 安倍政権が起点の中国包囲網、周辺各国の動向も焦点になる (1/2ページ)

 来日したポンペオ米国務長官は、「日本、米国、オーストラリア、インドの外交協力を他国にも広げて、インド太平洋に多国間安全保障の枠組みを作るのが望ましい」と語った。まさにNATO(北大西洋条約機構)のアジア版構想である。

 日米豪印の外交協力は、安倍晋三前首相のいわゆる「セキュリティー・ダイヤモンド構想」で掲げられたものだ。ダイヤモンドというのは、日米豪印の地理的な位置関係を意味している。これは、14年前の2006年、第1次安倍政権で打ち出された。筆者はその当時、官邸勤務であったので、それを間近で見ていた。

 安倍前首相は第1次政権時に、米国、オーストラリア、インドを訪問したが、残念ながら、ダイヤモンド構想は具体的な成果を上げられなかった。そこで第2次政権になってから、各国を再び訪問し、ダイヤモンド構想に再チャンレンジした。

 その後、米国でトランプ氏が大統領選に当選すると、世界の指導者の中で安倍前首相は最速でトランプ氏と会談し、中国問題を徹底的にたたき込んだ。これは本人から直接聞いた話だ。

 その結果、米国が「インド太平洋構想」を言い出した。これは、日米関係において米国が日本の外交政策をフォローするという、従来と真逆の画期的なことだった。

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