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【勝負師たちの系譜】賞金1500万円の女流棋戦誕生! 自覚次第で男性棋戦を超える日も (2/2ページ)

 これにより、各女流棋士の格が決まるだけに、予選といえども必死で戦うことは想定できる。

 賞金1500万円は男性棋戦並みだから、契約金は未公開ながら、男性とあまり変わらない金額なのであろう。

 新たに男性棋戦を創設するのは、スポンサー料が高いうえに、決勝の番勝負を行う日程を確保するのが容易でない現状を考えると、これからは女流棋戦ならスポンサーになりたいという企業が増えても不思議ではない。

 現にゴルフの世界では、年間の女子プロのトーナメント数が、男子プロのそれを大きく上回っている。女子プロの方が男子プロより、スポンサーに対するサービス精神が旺盛で、試合前夜のパーティーなどでは誠心誠意接待する厚意が、トーナメント数を増やしている要素とも聞いている。

 将棋の女流棋士も新棋戦の創設を機会に、自分たちの棋戦という自覚ができれば、男性棋戦を超える日が来るかもしれない。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

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