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「呆れてものも言えない」金正恩“涙の演説”に庶民は冷淡 (1/3ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長は10日、朝鮮労働党創建75周年を記念して行われた閲兵式(軍事パレード)で演説。国民に向け「ありがとう」と感謝の言葉を繰り返すと同時に、生活苦が解消できていないことに対して、「ただの一度も満足に応えることができず、本当に面目ありません」と謝罪した。また、演説中に涙ぐむような場面もあった。

 この軍事パレードと演説について、韓国デイリーNKは平壌市民と、国境地域に住む市民の北朝鮮国民2人にインタビューし、北朝鮮国内の反応を探った。その内容の一部を紹介する。

 平壌市民は、最新兵器を並べた軍事パレードに「プライドを感じた」とし、金正恩氏に対する忠誠心と信頼感を新たにした一方で、地方の住民は一連の行事に概ね無関心で、新型コロナウイルスの余波による生活苦に無策な政府に批判的な姿勢を示した。

 両者の違いの背景に、生活格差があることは言うまでもない。すべてにおいて優遇されている平壌と比べ、地方住民は経済制裁・新型コロナウイルス対策・自然災害の三重苦で息も絶え絶えだ。そして国全体の世論はどうかと言えば、一部のエリートが集まる平壌より、地方の声の方が標準に近いと見ることができるだろう。

デイリーNKジャパン

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