【どうなる?日米関係 米大統領選】トランプ大統領が苦戦した理由 「郊外の白人女性」が崩れた (1/2ページ) 激突!米大統領選
このコラムが出るころには、米国大統領選の開票は、かなり進んでいることだろう。例年なら決着がついていると思うが、もめているかもしれない。
だが、民主党のジョー・バイデン前副大統領が勝った場合はもちろん、共和党のドナルド・トランプ大統領が逆転勝利したとしても、今回の総括は現職である「トランプ氏の苦戦だった」ということに変わりない。
なぜなら、米大統領選では、現職が圧倒的に有利だ。
第二次世界大戦後に限っても、選挙で選ばれた大統領の2期目は、現職の「6勝2敗」である。ドワイト・アイゼンハワー、リチャード・ニクソン、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ジョージ・ブッシュ(子)、バラク・オバマの各氏は、無事に大統領に再選された。ジミー・カーター氏と、ジョージ・ブッシュ氏(父)だけが敗北している。
勝ったなかで苦戦したのは、不必要で評判の悪い戦争(=イラク戦争)を始めたブッシュ氏(子)だけで、他は楽勝だった。
現職で敗北した2人は経済不振に加えて、相手がレーガン氏と、クリントン氏と、飛びっきり魅力的だった。しかも、副大統領候補が、ウォルター・モンデール氏と、ダン・クエール氏で、相手方のブッシュ氏(父)や、アル・ゴア氏と比べて見劣りした場合だ。