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【富坂聰 真・人民日報】バイデン氏勝利後の「台湾海峡」危機 米中対立の最前線、蔡政権の「自制」と危機のレベル (1/2ページ)

 台湾海峡が危ない-。

 この問題はどうやら米大統領選後も続きそうだ。いや、大勢が民主党のジョー・バイデン候補に傾いたとされるいま(6日時点)こそ、懸念はむしろ高まったのかもしれない。

 米中対立の最前線に押し上げられた台湾海峡。実は大統領選挙の1週間ほど前には、緊張は少し緩んでいた。

 理由は2つ。1つは大統領選挙が近づいたことで、もう1つは台湾の自制が働き始めたことだ。

 ここ数年、外交関係が次々と断たれ焦っていた蔡英文政権は、米国へ急接近した。相次ぐ米高官の訪台はその結実だが、ここにきて一方的に利用されることへの警戒も働き始めたという。

 10月21日には台湾北部上空を偵察機RC-135が通過(台北に着陸との説も)したニュースが世界を駆け巡った。

 不思議なことは台湾軍当局が直ちにこれを否定し、米メディアが再度ニュースとして取り上げるという応酬を繰り広げたことだ。しかも米メディアは「通常任務だった」という軍当局者(空軍)の話も載せた。するとこの報道に対し台湾軍当局は今度はより明確に否定(『中央通信社』10月24日付 「電偵機飛越台北上空? 美軍澄清:錯誤消息」)し、この時点でやっと米軍側も「情報は誤りであった」と認める展開に至るのである。

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