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【米中新冷戦】トランプ政権、最大の功績は“独裁”中国への厳しい姿勢堅持 「中国が支配する世界」誕生の可能性考えれば高く評価せざるを得ない (2/2ページ)

 そして、中国政府による香港や新疆ウイグル自治区での人権弾圧、南シナ海での領有権の拡大、知的財産権の侵害などを列挙し、「中国の指導者の言葉ではなく、行動を見て判断しなければならない」「中国に対しては、『信用するな、確認もせよ』を貫き、公平性と相互主義を求めていかねばならない」と警告した。

 また、「民主主義は、中国を恐れてその専制政治を許すことは歴史的な過ちにつながる。結束して中国に立ち向かうべきだ」「中国の国民が問題なのではなく、中国共産党一党独裁が問題であり、中国共産党を打倒しなければいけない」とも宣言した。

 もう一つのトランプ政権の功績は、「力による平和」をスローガンに、国防予算を大幅に増額し、米軍の再建に取り組み、「宇宙軍」も創設したことだ。そして、20年近く続いている対テロ戦争の優先順位を下げ、最大の脅威である中国人民解放軍に対処する態勢を築いたことだ。

 トランプ政権の中国に対する厳しい姿勢がなければ、「中国が支配する世界」が誕生する可能性があったことを思えば、トランプ政権を高く評価せざるを得ない。

 ■渡部悦和(わたなべ よしかず) 元陸上自衛隊東部方面総監、元富士通システム統合研究所安全保障研究所長、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー。1955年、愛媛県生まれ。78年東京大学卒業後、陸上自衛隊に入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、第28普通科連隊長(函館)、防衛研究所副所長、陸上幕僚監部装備部長、第2師団長、陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。13年退職。著書に『自衛隊は中国人民解放軍に敗北する!?』(扶桑社新書)、『中国人民解放軍の全貌』(同)など。

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