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コロナワクチンの虚実…高齢者、無症状者への効果未知数 「予防効果90%超」好データの信憑性は… 村中璃子氏緊急リポート (1/3ページ)

 国内では新型コロナウイルス第3波が広がっている。欧米でもケタ違いの感染者や死者が出るなか、待望のワクチン開発が大きく前進したというニュースが相次いだ。独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏は緊急寄稿で、ワクチンの効果については未知数の部分も多いと指摘、世界的な開発競争の虚実についてリポートした。

 新型コロナワクチン、90%の予防効果-。

 先週月曜、世界中のメディアはこんな見出しで埋め尽くされた。独バイオベンチャー「ビオンテック」と米製薬大手「ファイザー」が開発中の新型コロナワクチンの中間解析が発表されたためだ。パンデミック(世界的大流行)もついに終息の糸口をつかんだかと世界は胸をなで下ろし、株式市場はにわかに活気づいた。

 「予防効果90%超」と聞けば、接種すれば90%以上の確率で新型コロナの感染から守ってくれるワクチンであるかのように思う人もいるかもしれないが、そうではない。

 ファイザーによれば、ワクチンとプラセボ(偽薬)を、新型コロナに感染したことのない16歳から85歳の4万3538人に最低1回を接種したところ(初回接種から3週間空けて2回接種した人は3万8955人)、2回目の接種から7日目、すなわち初回接種から4週間たった時点で94人が新型コロナ陽性となった。この94人について解析したところ、9割超がプラセボを接種した人で、残り1割弱はワクチンを接種した人だった。

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