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【日本の元気 山根一眞】「はやぶさ2」カプセル回収なにがすごい? 10年前の初号機で着地点の的中率99.9994%実現した技術力 (1/4ページ)

 「はやぶさ2」のカプセルが無事、豪州ウーメラの砂漠に着地し日本に帰ってきた。着地は10年前の「はやぶさ」初号機で成功済みなので、10年前を知っている人は「何がすごかったの?」と思ったかもしれない。

 宇宙科学研究所のカプセル担当の山田哲哉さんのチームは、はやぶさ初号機のカプセルでは、99・9994%の確率でウーメラ砂漠の標的に着地するよう徹底した計算をしていた。その計算には、ウーメラに吹く偏西風の風が10万年に1回、逆向きに吹く想定外の計算まで込め、結果は「的中」。

 だが山田さんは、「1回うまくいったからといって、もう1回同じカプセルを作るというのは結構つらいものがあった」と語っていた(拙著『小惑星探査機はやぶさ2の大挑戦』)。電子部品を更新、耐熱鎧=ヒートシールドも異なるメーカーが製造、初号機にはなかったセンサーなども入れてあったからだ。

 といった技術力を知れば、はやぶさ2のすごさがある程度わかるが、会見でも宇宙エンジニアは専門用語を使うので一般の人たちにはわかりにくいことが多かったようだ。6年前、はやぶさ2をH-IIAロケットで打ち上げた際、中継を見ていた関西のオバチャンたちはこんな言葉を交わしていた。

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