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【日本の元気 山根一眞】はやぶさ2が持ち帰った砂粒は「岩石」に匹敵 (2/3ページ)

 地球外天体の物質のお持ち帰りを「サンプルリターン」と呼ぶが、惑星では日本しか達成できていない人類史上の快挙だ。ただ、当初は「岩石」を持ち帰ると表現していたが、後に「小石」「砂」となり、最終的に「微粒子」となった。今回のリュウグウの試料も10分の1グラムがゲットできれば大成功という前提だったので、「微粒子」のはずが、実際は「砂粒」がごっそり。初号機の10分の1ミリと比べれば、ダンプカー満載の岩石に私が思えてしまうゆえんだ。

 記者会見で、はやぶさ2チームは「黒い色のサンプルが…」と表現していたが、たしかにリュウグウは予想外の「暗黒色」だった。その暗く黒い色になった理由の解明も惑星科学者にとってはわくわくする大課題だ。地球と太陽の距離の2倍、3億キロも先の、その「黒い天体」の一部を眼前で見たチームの感激は並大抵ではなかっただろう。

 はやぶさ2チームの大黒柱、ミッションマネージャの吉川真さんは、「想像以上の量のそして大きな粒のサンプルが“たまてばこ”の中に入っていて、非常に感動しました。このサンプルから新しい科学が始まると直感しました」と、私に語ってくれた。

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