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【文科省ダブスタ検定疑惑 教科書は大丈夫か】「警備の武士」はだめで「警備する武士」はOK…社で異なる対応 文科省は不正否定 (1/2ページ)

 文部科学省が、日本の学校で使う教科書について、事前に内容の審査を行っていることはよく知られている。「教科書検定」という。この検定で、ダブルスタンダートとしか思えない、審査が行われた疑惑がある。

 2019年度には、中学校で使用する教科書の検定が一斉に行われた。そのうち、私も執筆者として参加した「自由社」の歴史教科書が不合格になった。この検定で、他社と同様の表記・記述をしながら自由社は「×」を付けられ、他社は「◯」だったケースがいくつもあるのだ。

 「そんなバカな!」と、眉につばを付けた方は、以下の事例をとっくりとご覧いただきたい。

 【図1】(上)は、自由社が検定を受けるために文科省に提出した教科書(正式には「申請図書」と呼ぶ)の70ページに掲載されている図版である。

 「武士の台頭と院政」を学習するページに掲載された教材で、平安時代末期、院政を始めた白河上皇が、藤原氏の氏神を祀る春日大社に行幸(ご訪問)したときの様子を描いた絵である。

 「春日権現験記絵」という絵巻物の一部で、宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されている。真ん中の牛車に乗っているのが白河上皇で、貴族や武士がはべっている。キャプションは「春日大社に着いた白河上皇と、お供の貴族、警備の武士、僧兵たち」としている。

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