記事詳細

【富坂聰 真・人民日報】米の混乱を中国はどう見ているか 「言論の自由」と秩序の両立とは…ご都合主義の「法治」批判も自己肯定に利用されるだけ (1/2ページ)

 6日、米国発で驚きのニュースが舞い込んだ。

 ワシントンに集まったトランプ大統領の支持者らが議事堂に乱入し、警官に撃たれた女性1人が死亡、ほかに3人が病院で死亡したというのだ。「あるかも」と予測された衝突だったが、実際に催涙ガスに包まれる議事堂を見せられれば肝は冷える。現場からパイプ爆弾2本も見つかった。

 ニュースを報じた日本メディアは一様に「民主主義の崩壊」と解説したが、問題はそこだろうか。そもそも日本人が理解する民主主義とアメリカの実態に大きな乖離(かいり)があったのではないだろうか。

 また、同じく目立ったのが「中国が鬼の首を取ったように喜ぶ」という見立てだ。だが、これもちょっと違う。

 ネットには確かに激しい嘲笑の書き込みも目立ったが、伝統メディアは概して静かな反応だった。例えば中央電視台だ。国際ニュースを扱う『中国新聞』さえ扱いは控えめで、習近平の動静、台湾問題に続く3番目の扱いだった。

 定例会見で質問を受けた華春瑩報道官も、まず「アメリカの国民が正常な秩序回復を望むと信じている」と語った上で、2019年以来責められ続けてきた香港問題でチクリと反論しただけだ。

関連ニュース