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【文科省ダブスタ検定疑惑 教科書は大丈夫か】「元寇防塁」の写真説明にもクレーム 「他社は合格」「自由社だから不合格」のダブルスタンダード (1/2ページ)

 2019年度の文部科学省による教科書検定で、自由社は申請図書(通称「白表紙本」)の81ページに、【図1】の写真を掲載した。キャプション(写真説明)は、「元寇防塁 福岡県博多湾に築かれた石塁の跡(福岡市提供)」となっている。元寇防塁とは、鎌倉時代に蒙古襲来に備えて北部九州の博多湾沿岸一帯に築かれた石塁のことだ。

 ところが、これに検定意見(クレーム)が付き、「生徒が誤解するおそれのある表現である」と指摘された。どこが誤解するかというと、「防塁が復元されたものであることがわからない」というのである。

 この指摘はおかしい。キャプションには、「石塁の跡」と書いてあるではないか。「跡」というのだから、原型そのものではないことは十分に分かるはずだ。全く別の場所に、ゼロから石材を組みたててつくったのではないから、「復元」というのはむしろ言い過ぎである。

 自由社には、こうした難クセとでも言いたいようなクレームを付けておきながら、他社の教科書の同じ教材には全くおとがめなしである。

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