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【菊池雅之 最新国防ファイル】外傷を得意とする「自衛隊看護官」 ウイルス対策の知識豊富な「対特殊武器衛生隊」も (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京と神奈川、埼玉、千葉、栃木、大阪、京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡の11都府県に緊急事態宣言が発令されるという残念な年明けとなった。

 感染者数の増加により、医療機関が逼迫(ひっぱく)している。医療崩壊を防ぐための処置を講じる必要があり、自衛隊に災害派遣を要請する自治体が出ている。輸送支援や患者の空輸と言った自衛隊の保有する装備を活用した支援から、陸海空自衛隊に所属している看護官や衛生隊員を派遣しての医療支援など多岐にわたる活動を行っている。

 看護官とは、自衛隊における看護師を指す。防衛医科大学校看護学科にて4年間学んだ後、正看護師の国家資格を取得する。その後、陸海空自衛隊の幹部候補生学校へと進み、幹部教育を受けて、看護官として全国の自衛隊病院や衛生科部隊で勤務する。

 また、准看護師にあたる衛生隊員も陸海空自衛隊にいる。陸自の場合、自衛隊病院や5個ある方面衛生隊や後方支援連隊に内包されている衛生隊に所属し、戦闘で負傷した隊員の搬送や応急処置を行う。

 こちらは、一般隊員として入隊後、看護の道を希望し、約2年間の准看護師課程へと進む。試験を受け合格すると、准看護師の資格を持つ衛生隊員となる。階級は下士官に当たる曹となる。病院や部隊で勤務し、経験を積み、選抜試験を受けて幹部となる道もある。若干フローは異なるが、海空自における准看護師も同様の教育を行っており、主体となる階級は曹となる。

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