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【日本の元気 山根一眞】修学旅行で訪れた55年前の球磨川 昨年7月に大洪水災害…人吉市へ寄せる思い募った (2/3ページ)

 夕食後、数人の友人と教師1人で球磨川対岸の人吉城跡へ行ったが、石段を登り高台に立つなり人吉市の町の灯が球磨川の水面に映る古都の美しい情景に歓喜しバンザイをしているのだ。

 投宿先は球磨川に面した鮎里ホテルで、部屋割り表によれば私の部屋は「せせらぎ」か「清流」のいずれか。200字詰め原稿用紙43枚分の旅日記もあり、就寝前に布団の中にもぐりこんで人吉市での感動を8枚分書いていた。

 人吉城跡では大手門をくぐった先に石碑があり、教師がマッチを擦った火で照らしたが、碑文は「咲く花…、啼く鳥…」としか読めなかったと記している。今回、それは人吉市出身の詩人で作詞家の犬童球渓(いんどう・きゅうけい、1879~1943)の顕彰碑で、刻まれていたのは唱歌『故郷の廃屋』の歌詞の一部とわかった。

 投宿した鮎里ホテルは当時の住所から現在の「清流山水花あゆの里」と判明。次回の人吉訪問時にはぜひ同じ部屋に泊まりたいとわくわくしていたが、清流山水花あゆの里は洪水で甚大な被害を受け、今年春の再オープンを目指して復旧工事中だった。

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