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【八木秀次 突破する日本】国際法や自由社会を踏みにじる中国 尖閣は異質の価値めぐる「戦争」 (1/2ページ)

 中国が、沖縄県・尖閣諸島への攻勢を強めている。15~16日にかけて、中国海警局の船4隻が尖閣周辺のわが国領海に相次いで侵入した。1隻は機関砲らしきものを搭載していた。

 中国政府は1日、海上警備を所掌する海警局に武器使用の権限を付与する海警法を施行した。施行後、武器搭載船の領海侵入は初めてだ。尖閣諸島攻勢へのステージを高めたかたちだ。

 今後、同様の動きを繰り返し、常態化させるだろう。そのうえで、さらにステージを高めるはずだ。長期戦を視野に入れ、ジワリジワリと「尖閣諸島の実効支配」を狙っている。

 この動きは、新疆ウイグル自治区でのウイグル族への「ジェノサイド(集団殺害)」とも通底した動きだ。南シナ海の岩礁を無理やり埋め立てて領土化する動きもそうだが、これらは今日の国際法や、自由社会の「自由・民主主義」「法の支配」「基本的人権の尊重」という普遍的価値を踏みにじるものだ。

 自分たちはそのような価値を尊重することなく、まったく別の価値に立脚すると言い放っている。その意味では、尖閣諸島への攻勢は古典的な領土拡張欲に基づくものではない。国際法や自由社会の普遍的価値を否定し、別の価値に基づくことを行動で示しているといえる。

 ウイグル族へのジェノサイドもそうだ。

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