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【zak女の雄叫び】「文系不要論」を吹き飛ばせ! 歴史学の最前線を紹介する雑誌「REKIHAKU」 (1/2ページ)

 「予算は削られるし、世の中からは不要と思われているし…」

 そんなボヤきを漏らしたのは、ある歴史学の研究者。いやいや、そんなことはないでしょう。歴史学だって、世の中のためになってるじゃないですか、と応じようとして、一瞬、口ごもった。確かに、歴史が実生活に役立つ場面ってあるだろうか。

 過去の人々の営みを知ることは単純に面白い。大河ドラマをはじめ、小説や映画の題材となり、歴史は心を豊かにしてくれる。そもそも文化とはそういうものだし、歴史学に実益を求めるのって無理なような気がするけれど、最近の国の姿勢はそうではないらしい。

 歴史学者が肩身を狭くしているのは、次のような動きがあったからだ。

 約5年前の2015(平成27)年6月、国立大学改革を進めていた文部科学省が各大学に、文系・教員養成系の学部・大学院の廃止を含む見直し要請を通知したことが話題となった。

 通知は、企業での理系人材需要の高まりや少子化に伴う教員の先細り傾向を背景に出されたものだったが、“文系不要論”が沸き起こり、社会に波紋が広がった。

 そんな世の中の動きに対し、もっと歴史学の必要性をアピールしなければと立ち上がったのは、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館。昨年10月、新たな歴史雑誌「REKIHAKU」を創刊したのだが、これが最前線の研究成果を紹介していて、興味深い。