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「妻」「嫁」呼称問題 松山ケンイチの発言に端を発しネットで議論 齋藤孝氏が語る怒りを買わない配偶者の呼び方

 俳優の松山ケンイチ(35)がテレビ番組で妻で女優の小雪(44)を「嫁」と呼んだことについてネット上で議論となっている。「嫁」「妻」「奥さん」…どう呼ぶのがよいのか。『声に出して読みたい日本語』で知られる明治大文学部教授で教育学者の齋藤孝氏に聞いてみた。

 松山は16日放送の日本テレビ系「火曜サプライズ」で、自身の節約生活について語るなかで、髪は自分で切るほか、「嫁に切ってもらったり」と話した。ツイッターでは「自分は嫁呼びされたら嫌」という声の一方で「嫁って言葉ダメなの?」との意見もあった。

 齋藤氏によると、「そもそも『嫁』は「息子の配偶者に対して息子の父母が使う言葉で、上から目線のニュアンスはあり、夫の家に入るという古い家族制度の名残が感じられる」と説明する。

 どのような呼び方が不快感を与えないのか。齋藤氏は「『妻』は最も無難。『奥さん』は、本来は自分の配偶者に使う言葉ではないが、最近は普通に使われている。ただ目上の人と話すときに使うとおかしな感じもある。『家内』は、家の内という意味合いがあるので、古い感じがする」と指摘した。

 ゲンナイ製薬が2019年8月に約1663人の既婚女性を対象にしたアンケートでは、配偶者を第三者に紹介する際、52・6%が「旦那」、30・2%が「夫」、4・7%が「主人」と呼んでいるという。

 前出の齋藤氏は「『旦那』は上下関係が感じられ、カジュアルな表現でもあるので正式な場にはそぐわないだろう。『主人』は慣用的表現として使う人は多いが、今後は減少する可能性がある。『夫』が対等な表現ではないか」と評した。

 互いが不快にならない言葉を使いたいものだ。

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