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悪質“水没隠し”の中古車販売 故障リスク高く、事故歴開示に後ろ向き 「水没歴の明記を義務化すべき」 (1/2ページ)

 豪雨などで冠水した車が、消費者に「水没歴」が伏せられたまま販売される例が後を絶たない。修理しても電気系統を中心に故障リスクが高いことから、事故歴の開示に後ろ向きな業者が少なくないためだ。事情を知らずに車を買った男性は「水没歴の明記を義務化すべきだ」と訴えている。

 「知っていたら買わなかった」。購入した中古のワンボックスカーに水没歴があると分かった名古屋市の男性(36)が怒りをあらわにする。

 男性は幼い息子が成長したのを機に車の買い替えを検討。昨年2月、大手中古車取引サイトで希望条件に合う車を見つけ、岐阜市の販売業者を訪れた。店舗で現物を確認し、店員からも「状態は非常にいい」と太鼓判を押されたため、その日のうちに契約した。

 ところがなかなか納車されず、支払った約270万円も返金されなかったため、詐欺被害を疑い、最寄りの運輸局で車の所有歴を調べた。記載されていた以前の持ち主に連絡を取ると、2019年7月に九州各地を襲った大雨で冠水した「水没車」であることが分かった。

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