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【菊池雅之 最新国防ファイル】イージス艦8隻態勢 弾道ミサイル対処能力「十分ではない」 (1/2ページ)

 日本の防空能力を高めるため、海上自衛隊は8隻のイージス艦を配備する。当初、「こんごう」型イージス艦を4隻建造し、1998年までに就役させた。護衛艦隊の中核を成すのは4つの護衛隊群だ。1隻ずつ振り分けるために4隻が必要だった。

 その後、老朽化していく防空ミサイル護衛艦を更新するにあたり、再びイージス艦を配備することを決め、「あたご」型として2隻を建造し、2008年までに戦力化した。

 この「こんごう」型と「あたご」型が就役するまでの間に、日本を取り巻く安全保障環境は大きく変わった。

 北朝鮮による弾道ミサイル発射実験の回数が激増していった。最終的に日本列島はおろか、太平洋まで到達する中・長距離弾道ミサイルを手に入れた。核兵器を保有する中国も弾道ミサイル開発に積極的であり、15年には、陸海空軍に次ぐ4番目の軍種としてミサイル軍を立ち上げた。

 こうした脅威に立ち向かうため、「こんごう」型と「あたご」型のレーダーやシステムを改修し、宇宙空間まで到達可能な最新式の対空ミサイル・SM-3を搭載することとした。これにより、宇宙空間を飛行中の弾道ミサイルを撃墜できるようになった。

 引き続き、2隻のイージス艦を建造することになった。それが「まや」型だ。20年3月19日、「まや」が就役した。そして、21年3月19日、2番艦「はぐろ」が就役した。この2隻は、最初から弾道ミサイル対処能力を持つ。これにより、日本は目標であるイージス艦8艦態勢を達成した。

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