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【勝負師たちの系譜】藤井聡太二冠の伝説の一手 「本物を瞬時に見分ける」他棋士と違う能力 (1/2ページ)

 この3月末を持って、将棋界も2020年度が終わった。これから年度の成績が発表され、数字部門のランキングや、年間の最優秀棋士を始めとする、選考部門での表彰が行われる。

 特に強さのバロメーターとされる、勝ち星と勝率は、勝ち星が藤井聡太二冠と永瀬拓矢王座が44勝で同星。勝率1位は藤井が0・846でダントツの1位を決めた。

 藤井はこれで、4年連続の8割越えとなる。初年度は藤井の当たった相手が、若手やCクラスが多かったので、一時の勢いと見ていた人も、最近は相手がトップクラスだけだから、価値がある。

 歴代の勝率ベスト10の中に、藤井は中原誠16世名人、羽生善治九段と共に、2回入っているのも、本物の証拠だ。

 また記録部門と同時に、この年度末、藤井に伝説となる一手が飛び出したことも話題となった。

 以前にも触れたことがあるが、将棋界に詳しい人なら、一生の記憶に残る一手、伝説の一手を残せるのは、トップクラスでもほとんど生涯に一手か二手だ。

 升田幸三実力制第四代名人の△3五銀、羽生の▲5二銀、中原の▲5七銀と言えば、あの手は感動したとすぐに思い出せる伝説の一手だが、藤井はこの若さでもはや複数持っているのである。

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