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【勝負師たちの系譜】藤井二冠のダブル防衛戦 「自然に話題が集まる」何か持っている棋士 (1/2ページ)

 この6月からいよいよ藤井聡太二冠が持つ、注目のタイトル戦が始まる。

 最初は6月6日、千葉県木更津市『竜宮城スパホテル三日月』から始まる「ヒューリック杯棋聖戦」で、挑戦者は渡辺明名人だ。

 挑戦者決定戦は、渡辺と永瀬拓矢王座との間で戦われ、少し苦しい将棋を勝負手の連発で渡辺が逆転勝ちした。永瀬はどの棋戦も勝ち上がっているからこそ、前年度の最多対局賞となったのだが、どうも渡辺には分が悪く、肝心なところで何度も苦汁を飲まされている。

 渡辺は前期、保持していた棋聖位を藤井に敗れてタイトルを奪われた。今回は立場を変えての雪辱戦でもある。

 名人の他、棋王と王将を保持し、棋界の第一人者となった渡辺にして、藤井は特別な相手と言える。

 どんな棋士でもいつかはタイトルを手放す時が来るのだが、昨年の藤井との棋聖戦は「こういう負け方をしたのは初めて」と渡辺に言わせたのである。

 通常、負ける時というのは、指していて(どうも自分の指し手が変調かな)という予感があり、相手に好手を指されて(やはりダメだったか)という流れで負けることが多い。

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